卒業式や学校行事の合唱ピアノ伴奏!オーディションや選ぶ基準は?

3月と言えば卒業式などのシーズンですね。

卒業式を含む学校行事でたびたび物議を醸すのが、『ピアノ伴奏を誰が弾くか』という問題。

 

音楽の先生や担任の先生が担当する場合は特に問題ありませんが、生徒が代表して弾く場合には

 

  • どうして下手なのにあの子なの?
  • オーディションでうちの子が選ばれなかった!
  • 合唱コンクールでもあの子が弾いていたのに・・・

など、どうしても不満が溜まりやすい場面ですよね。

 

そこで今回は、学校のピアノ伴奏事情について少し考えてみたいと思います。

学校の伴奏はオーディションが多い?

実は私は幼少期からピアノを本格的に習っており、様々なコンクールで賞をもらったりと、学校内ではちょっとした有名人的な存在でした。

 

そのため、私自身は『自分が伴奏をやりたいのに、他の誰かが担当する』という経験はありません。

 

しかしながらこれは少し特殊な例ですし、私がいたせいで伴奏ができなかった同級生もいると思います。

 

 

今回の議論では、私自身の経験を踏まえながら様々なケースを考えていきたいと思っています。

 

実際に、多くの学校では『オーディション制』を採用して伴奏者を決めているケースが多いようです。

しかし、このオーディションというのが厄介なんですよね。

 

本当のコンクール等でも評価基準が曖昧な側面はあるのに、学校の伴奏ともなると、評価するのは先生や生徒たちです。

 

当然ながら音楽的な知識がない場合の方が多く、学校内の人間関係、保護者との兼ね合い等も考える必要があります。

 

そのような曖昧さがあるからこそ、余計に揉めるのですね・・・

 

私の場合は一応のところ『みんなも納得してくれていた』とは思っているのですが、とても難しい問題です。

オーディションで伴奏者を選ぶ基準は?

正直なことろ、オーディションで伴奏者が選ばれる基準も曖昧です。

 

知恵袋などの質問系サイトを見ていても、

  • 片手しか弾けていない子が選ばれた
  • 感情を込めて弾いたのに選ばれなかった
  • ピアノ歴が一番長いというだけで選んでいた

など、納得がいくとは言い難いものも多くありました。

 

それに対する説明も、伴奏では感情を込めて弾くよりも大きな音で単調に弾く方が良い』や『前は男の子に伴奏をしてもらったので、今回は女の子を選んだ』など、不合理極まりないものも・・・

 

実際のところ、できる限り不平等感が出ないように選抜をしている場合が多いようです。

(もっと言うと、選んだ理由を言っても納得してもらいやすいように)

 

もう少し突っ込んだお話をすると、伴奏をやらせてあげないと親がクレームを言ってきそうな家庭の子供を選ぶ、といった、大人の事情による忖度が行われることもあるようです。

 

「公平感を出すために不公平な選び方をする」みたいな表現もできるかもしれませんね。

 

どちらにせよ、あまり公平とは言えない基準によって選ばれている場合が多いと言えます。

学校の先生が評価できるとは思えない

オーディションに選ばれなかったことで、『これだけ上手く弾けているのに評価してもらえなかった』と落ち込んでしまうこともあると思います。

 

しかしながら、伴奏者を選ぶオーディションで正しい音楽的評価が下されているとは到底思えません。

 

生徒が直接投票で選出する場合は必ずスクールカースト的なバイアスが働きますし、学校の先生もそれは同様です。

(もちろん、それは演奏者本人やその保護者にも同様のことが言えますが・・・)

 

ですので、例え伴奏ができなかったとしても、落ち込まないでください。

 

とは言えそれほど簡単に気持ちの整理をするのも難しいので、もし子供さんがそのような立場にある場合、親御さんはピアノに対して自信を付ける機会を与えてあげてください

コンクール等に出場するのはあまりオススメしませんが、例えば『優劣は付かないが評価される場所』で弾いてみるなどですね。

 

一般社団法人全日本ピアノ指導者協会のピティナが主催している、『ピアノステップ』『演奏検定』等に出演されるのも良いでしょう。

 

他人と優劣がつけられることはありませんが、専門家から評価を受けられる絶好の機会です。

 

ともかく、学校で受けた評価が必ずしも『子供さんのピアノ演奏への評価』ではないのです。

音楽の先生も正しい評価ができるわけではない

生徒からの直接投票ではなく、音楽の先生が審査した場合も同様です。

私が小学生の時の音楽の先生は、あまりピアノが弾けない人でした。

 

伴奏者だった私が学校を休んだ日、音楽の先生は伴奏をしてくれなかったと言います(笑)(仕方なく、生徒たちはアカペラで体育館練習をしたそうです)

 

当然と言えば当然で、音楽の先生だからと言って全ての楽器を万能にこなせるわけではありません。

 

声楽出身の人も多いので、『実はピアノは苦手(したがって、正当な評価を下すこともできない)』という先生は少なくないのです。

 

ピアノの実力があるのに伴奏者に選ばれないのは歯がゆいと思いますが、そういった大人の事情も理解してあげてください。

 

合唱コンクールなどの際に伴奏で揉めないよう、ピアノが弾ける子が分散するようにクラス分けをするとも言われていますが、そういった事情を考えてのことでもあります。

 

いかがでしょうか。

そもそも生徒から伴奏など選ばずに、学校の先生が全て担当しても良いのではないかと正直思わなくもないですが・・・(笑)

 

大切なのは『どうやって選ばれるかを考える』よりも、『学校側の事情を理解する』ことではないかと思います。

 

(私はあまり賛成できませんが、学校はそういった理不尽を学ぶ場でもあると言う人もいるくらいです。)

 

もし伴奏者に選ばれる歯がゆい思いをした場合には、他のところで思いっきり活躍してください!

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